基礎科学者と臨床家が一堂に会して歯学の将来を議論する「Dentistry,Quo Vadis?」は今年で23回目を迎える。
1stステージ「う蝕、歯周病、不正咬合、病因論について」(10回)、総括(1回)、2ndステージ“フロネシスに基づいて”(10回)において、骨代謝研究からインプラント「学」確立にとって知的財産を得た。そして、2017年より大きな課題である「咬合学」の基準に向けて動き始めた。
今年度は、咬合のキーである「天然歯」について「萌出、機能」を取り上げて考察する。
▼ 2022年12月11日講演の模様が記事になりました
≫ 「Dentistry, Quo Vadis? 新たな境地へ向かう“基礎研究と臨床の交差点”」
2023.01.11 ― WHITE CROSS
東京大学 鉄門記念講堂 【 講堂までのアクセスはこちら 】
東京都文京区本郷7-3-1 医学部教育研究棟14階
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「Dentist QuoVadis?(以下DQV)」は、2001年学術セミナーに端を発し「臨床と研究の乖離は許されない」という、高添一郎先生(東京歯科大学名誉教授)のご発言を根底に据えて2002年から始まりました。
高添一郎先生、須田立雄先生(埼玉医科大学客員教授)、山田正先生(東北大学歯学部名誉教授)が、臨床家で組織される企画委員からの要求(臨床の解決したい問題・テーマ)に応じ、常に「臨床と研究」の論議によって企画が成立しました。
歯学各研究分野の最前線の研究者と臨床家が集結して、多角的視野により生命現象の全体像をミクロからマクロまで網羅して論議を行うことによって、メカニズムに基づく臨床のための歯学を体系づけ、コンセンサスを得ていくことを目指しています。断片的で統一のない多くの情報が錯綜するなか、DQVの歯学の専門分野を超えた総合的論議で生まれる科学性の高い仮説は、臨床、研究にとっての相補的な発展に繋がるという、他に類を見ない公益性の高い集会と云えるのではないでしょうか。